3:カリキュラムが無いということ
生徒さんの声の悩みや特徴に合わせて様々なトレーニングを組み合わせるので、目的によって内容が大きく異なります。
例えば、同じ「カラオケがうまくなりたい」という目的を持った人たちでも「高い声が出したい」人と「持ち歌を増やしたい」人ではやることが変わってきます。
「高い声が出したい」人の場合は、高い声を出す為に必要な発声練習がメインになりますね。そして、確認の為に課題曲を練習します。
「持ち歌を増やしたい」人の場合は、どの曲も歌いやすいキー(高さ)にして、曲を覚えることがメインになります。もちろん、後者の場合も、基本的な発声練習は必要なので行いますが、一回のレッスンの中での発声と歌の練習の割合が前者とは異なります。
また、男性と女性では音域や筋力、喋る時の呼吸法が違ったりするので、トレーニングのパターンを変えることもあります。
プロ志向だと、趣味志向の方に比べて、歌う機会が多く、声をより守る必要があったりするので、体を温めるストレッチや声のスタミナを鍛える発声、柔軟にする発声を念入りに行います。その為、レッスン時間が長く必要だったり回数を増やす必要も時には出てきますね。
また、ボイストレーニングはストレッチや呼吸、筋力トレーニングなど、体中を使うので、実は健康法の一つでもあります。ボイストレーニングを定期的に受けることで、体が柔らかくなったり、代謝が良くなるなど、正しい発声以外の効果も期待できます。
表情筋や腹式呼吸のトレーニングによって、小顔効果やダイエットの効果もありますので、そういう目的で発声練習だけを行うレッスンを希望される方もいらっしゃいますよ。
上げればきりが無いですが、まだまだ、レッスン内容の広げ方はたくさんあります。これらはほんの一例です。
あなたのペースに合わせて、トレーニングを行っていきましょう。