２：正しく発声するために必要なことは

具体的にボイストレーニングでは何を行うのでしょうか。

例えば、声がかれる方は喉をあけて発声できていないことが多いです。
そのために、首や肩の力を抜いて、楽に声を出すことから始めます。

声が小さい（声量が無い）方は胸式呼吸になっていたり、筋力が足りないことが多いです。
そのために、深い呼吸の練習や腹筋・背筋を鍛える発声練習を行います。

高い声が苦手な方は喉をあけること・腹式呼吸でたっぷり呼吸をすること・筋力を鍛えることの他に、声を響かせるコツを覚える必要があります。
また、声帯そのものを鍛えてあげる必要もあったりと、やることが多いので、苦手とする方が多いのかもしれませんね。
でも、やることが多いということはそれだけ出せる可能性があるとも言えますね。

滑舌が苦手な方は口や舌の動きが不十分なことが多いです。
そのために、表情筋を使うトレーニングを行います。

他にも、瞬発力をつける為の発声練習や、支えを作る為の呼吸法、体に負担をかけない発声の為のストレッチなど、声を正しくムリなく出す為のトレーニングの種類はたくさんあります。

声帯の形や体の大きさ、肺活量など、人それぞれ違いがあるため、声という楽器は人それぞれ違うものを持っています。ボイストレーニングのレッスンでは、生徒さん一人ひとりの声の悩みや特徴に合わせて、それぞれのトレーニングを組み合わせて行います。だから、レッスンには共通のカリキュラムがありません。
そして、どんな方にも必ず自分に合ったトレーニングがありますよ。